気温も湿度も高くなってまいりました。

いよいよ夏の気配…。

さて,

夏のきものに好まれる文様として

「水」があります。

冷たく透き通った水からは

涼やかさを感じられます。

また,流れる音や川底の石の色,

反射する陽の眩しさなど,

想像力が掻き立てられる文様ですね。

 

こちらは袋帯です。

左は,池で泳ぐ蛙と水面の動きを

あらわしたものでしょうか。

まるで芭蕉の句のようですね。

右は,いわゆる光琳水。

水の流れ装飾的に表現しています。

 

こちらは,盛夏用の八寸名古屋帯。

丸の中に大きな波。

今にも崩れそうな波頭が躍動感たっぷり。

 

そして,

見ようによってはこれも「水」。

水面の動きが作った一瞬の花…?

地紋も波ですね。

 

身にまとうものの柄にも涼を求め,

夏の暑さを少しでも快適に過ごそうという

昔々からの知恵。

風情や情緒といったものと一緒に

是非とも受け継いでいきたいものですね。